面接で必ず質問されると言っても
過言でないものが志望動機です。
本来、志望動機は人それぞれかと思いますし、
正解も不正解も無いものです。
しかし内容によって、
面接官に志望度の高さを見せることができます。
今回は、より志望度を高く見せるために
僕が模擬面接で学生さんに
お伝えすることが多い内容をまとめます。
本記事は以下のような人にオススメです。
・志望動機に自信が無い方
・これから2次選考を受けていく、具体的な志望動機対策が必要な方
就活軸=志望動機という構成を作る
「就活軸=志望動機なんて、当たり前じゃないですか」
と思う方もいるかもしれませんが、
就活の軸と志望動機がリンクしていることは、
とても重要ですので解説していきます。
業界選び・企業選びの軸を持つ
やりたい事を「就活軸」とし、
やりたい事だから志望している
という志望動機でも良いとは思います。
ただ、より論理性を持たせるために、
「業界選び」と「企業選び」の複数の軸を
持ったうえで志望動機とすることをオススメしています。
例えば、
1つ目の軸(軸①)は、その企業の業界の志望動機に繋がり
2つ目の軸(軸②)は、その企業自体の志望動機に繋がると、
説得力があります。

「軸」の掛け合わせによって、業界→企業へと絞られる構成
また、業界選びが上図の軸①だけの場合、
「他の業界でもいいんじゃない?」と
指摘をされる可能性があります。
そのような指摘を避けたい場合は、
軸①②を業界、
軸③を企業
として、軸を細分化すると良いでしょう。
軸①②を掛け合わせることによって、
「業界」を絞り、
軸③で
選考企業の「同業他社との差別化ポイント」
を言うことで
企業が絞られていく構成にすれば、
とても説得力のある志望動機になります。

具体的な例を挙げますと、
以下のような3つの就活軸だったとしましょう。
軸②(業界)→グローバルに働きたい
軸③(企業)→インフラに関わる仕事をしたい
軸①×軸②を掛け合わせることで
志望業界を商社となり、
軸③で商社の中でも、
インフラに強い御社を志望する
といった組立てとなると良いでしょう。
その中で、それぞれの軸の裏付けとなる
具体的なエピソードが必要となります。
それはガクチカから探すこともできます。
次の章で解説をしていきます。
軸探しのヒントはガクチカにあり
就活の軸になりうる要素は
僕が「ガクチカ」について書いた記事のなかで
ガクチカを構成する「取組」「結果」から、
探すことができます。
詳しくは、こちらの記事を読んでいただければと思いますが
簡単に言うと、
・その取組(施策)で発揮した「能力」
・その結果(体験)からの「感想」
が軸となり得るのです。
ガクチカを始めた理由から探す
まず、「理由」から軸を考える例を挙げていきます。
例えば、居酒屋のアルバイトをガクチカとしていて
始めた理由が、
「社会経験を積みたい」
というものだったとします。
そうしますと、
新しい事を始めるときに、
「経験を積む」
ということが軸になったエピソードが
存在することになります。
過去の具体的なエピソードがあれば、
面接で話すに充分な材料となりますので、
業界や企業を選ぶときにも、同じ理由が「軸」になり得るのです。
今回の例であれば
経験を積めること、スキルアップ、市場価値の向上
といったことを就活軸に出来ます。
ガクチカで発揮した能力から探す
同じように、発揮した「能力」から軸を考えます。
ガクチカの構成の「取組」で発揮した力を
「仕事の中でも活かしたい」
というロジックにすれば良いです。
例えば、
アルバイトの中で、周りを巻き込んだ
「巻き込み力」を発揮したとします。
この「巻き込み力」が
発揮できる仕事であれば、
自分にとっては仕事がやりやすいと思います。
また、自分の「巻き込み力」が
企業の求める「能力」とマッチしていれば
お互いにWIN-WINですよね。
このように、
ガクチカで発揮した「能力」を活かせる仕事
が就活軸になり得るのです。
ガクチカの経験での感想から探す
最後にガクチカの「結果」から得た
「感想」から軸を探します。
前述の例の続きで、
ガクチカで「巻き込み力」を発揮した経験で、
仮に、以下のような感想を持ったとします。
・年齢を関係なく、同じチームで一緒に目標を追えて面白い
・意見がドンドン採用されて結果に繋がったことに、やりがいを感じた
このようなエピソードが、
仕事でも同じような経験をしたいという裏付けになるので
上記のような経験が出来る、
ということを言葉にしましょう。
例えば、
「風通しの良い社風」や
「裁量権がある」などが、
軸として言えるようになるでしょう。。
このように、ガクチカの中にこそ、
軸となり得る要素があるので、
これらをヒントにして探してみてください。
軸と企業の特徴がマッチしている
ここまでで、就活軸を組み立てられたら
志望動機を話すには充分だと思います。
ここからは、
志望動機として話すうえでの注意点
について触れていきます。
志望企業の特徴を抑えた、企業選びの軸であること
企業選びの軸は、
志望企業の特徴とマッチしていないと
意味がありません。
そういった意味で、
「企業選びの軸の深堀り」と
「企業研究」が必要となります。
まずは「軸の深掘り」の例です。
志望動機 :インターンや選考で会った人が良かった
志望企業と同業他社を差別化するために
「人」を理由にするのは良いと思います。
実際に、
「長期インターンや選考で出会った人たちが
皆さんとても良い人だったので
この会社で働きたいという思いが強くなった」
と志望動機を話す学生さんに会うことも多いです。
これでも充分良いと思いますが、
ここに深掘りをすると、
更に志望動機を具体的に話せるようになります。
「人」が良いと思うのであれば、
どういう「人」と働きたいかを深掘りして
自分の就活軸として明確にしましょう。
ヒントは、やはりガクチカの中にあります。
ガクチカで所属した
「組織」や「チームメイト」が
理想的であったのであれば、
それを理想のモデルとして
「人」の軸にすれば良いのです。
そして、その「人」のモデルが
志望企業の「人」とマッチしている、
と言えれば、志望理由の具体性が高まります。
なので、
「〇〇なチームメイトと成果を出してきたので、
インターンや選考でお会いした人の
〇〇な雰囲気が私に合っていると思ったので
是非御社で働きたいと思いました」
と言えると良いです。
このように、
企業選びの軸の理由まで伝え、
それが志望企業とマッチしている
という話の構成を作ると良いです。
企業研究
また、「企業研究」については
ホームページを見てもわからないことが
多いと思います。
そんな時は、
選考の中の逆質問を活用しましょう。
- どういう人が活躍しているか
- どういう人が向いていると思うか
- どんな知識やスキルを持っているべきか
- 入社後、どんなキャリアを積んでいくか
- 他社とどのような点で差別化しているか
などなど、知れば知るほど志望度が高くなると思います。
選考の早い段階で、企業研究になる情報を
逆質問の中で入手していきましょう。
最後に、
僕の就活時代は
「志望動機と言われても…あんまり詳しく会社の事も知らないしな…」
「なんとなく面白そうと思った程度なんだよな…」
と思っていました。
しかし、この「なんとなく面白そう」と思った理由を
深掘りすることで、自分の就活軸に繋がると思います。
なぜ面白そうと思ったか
どこが面白そうか
面白そうと思った企業の特徴は何か
自分の過去の経験と、面白そうと思う理由がどうリンクするか
という点を考えてみてください。
必ず志望動機に繋がるものが見つかると思います。
以上、志望動機についてでした。
ぜひ面接に取り入れてみてください。
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