面接の主役とも言えるのがガクチカです。
この記事では、
僕が学生さんと模擬面接を行うなかで
フィードバックする事
学生さんから質問される事
が多い内容をまとめます。
本記事は以下のような人にオススメです。
・ガクチカの内容を見直したい人
・印象に残るガクチカにブラッシュアップしたい人
ガクチカで伝えたいことは?
まずは、ガクチカを話すことで、
何を伝えたいか、
ゴール地点を決めましょう。
ガクチカは言うなれば
長所や強みの根拠
だと僕は考えます。
学生時代に、こういう事をしてきたから、
自分には、
「こんな力がある」
「こういう強みがある」
「こんなことが出来る」
ということを
具体的に説明する手段がガクチカと言えます。
なので、まずはガクチカを話して、
「どんな力がある」
「どういう強みがある」
「どんなことが出来る」
と伝えたいのか、
話のゴール地点を決めましょう。
基本構成
続いて、ガクチカの構成についてです。
大まかな構成は下記のようになると思います。
それぞれ簡単に説明します。
結論
冒頭では
どのようなガクチカを取組んだのか、
端的に結論を言いましょう。
例えば以下のような答え方になります。
・「□□に半年間の留学をして、英語力を高めました。」
・「※※のアルバイトで、お店の売上××%アップに貢献した。」
大事なのは、
端的であることです。
この冒頭部分が長いと
聞いている側は話の方向性が掴めずに、
残念ながら、その後の話が入ってきません。
悪い例をあげると以下のような感じです。
〇〇サークルで100人のサークル員の幹事を務め、半年間の△△という活動を実施したことで、前年と比べて◎◎の改善をしたことで、サークルの仲間から喜んでもらえた経験です。
あえて、改行せずに書きましたが、
微妙に詳細が入ると長くなり
一回聞いただけでは内容を理解できません。
繰り返しになりますが、
最初は、端的にガクチカの取組を言いましょう。
状況
つづいての項目は「状況」です。
ここでは、
「ガクチカで伝えたい事」の
予備情報・前提情報を説明すると良いです。
上記の例の「サークルの幹事を務めた人」であれば
以下のような内容です。
・幹事として、どのような役割を担ったか
・どのような課題があったか
狙いは、面接官の頭に
「ガクチカで伝えたいこと」
の予備情報を入れる事です。
例えばサークル活動で、
「リーダシップがある事を伝えたい」
としましょう。
面接官からすると、
2人のサークルなのか
100人のサークルなのか
によって、
「リーダーシップがる」、
の意味合いが全然変わります。
このように、
ガクチカで伝えたい事に
効果がるような
予備情報・前提情報を
「状況」の中で説明しましょう。
(※※※以下は特殊なガクチカの方向け※※※)
人によっては
独特なガクチカを経験していると、
状況説明が長くなるかもしれません。
そのような場合、少し時間が長くなっても
しっかり説明をして、
面接官に理解してもらうべきだと
僕は思います。
前提条件が合っていない状態のまま
話が進んでいってしまうと、
自分が言いたいことが伝わらないからです。
長くなってしまう場合は、
「少し話が長くなってしまいますが」
という枕詞を置いて話すと良いです。
(※※※特殊なガクチカ向けはここまで※※※)
取組
ここでは、上記の「状況」に対して
何に取組んだかを話しましょう。
特に大事なのが、
ここで発揮した能力が、
「ガクチカで伝えたい事(長所や強み)」
の根拠となることです。
例えば、
「巻き込み力」を長所として言いたい方は、
サークルのメンバーとコミュニケーションをとり続け、
周りのメンバーを巻き込んで
チームとして大会優勝に導いた
というようなエピソードになっていると良いです。
結果
ガクチカの価値を
より高めるのが
ここの「結果」です。
ガクチカを取組んだことで、
どのような結果になったかを話しましょう。
特に、具体的な数字を入れた
定量的な結果を話せるとベストです。
スポーツのように目に見える結果があると
話しやすいとは思います。
逆に、目に見えにくい場合でも、
必ず、ガクチカを実施した前後で
何が変わったのかを入れると良いです。
せっかく取組んだガクチカを
より価値の高いものとして伝わるように
具体的な結果を話しましょう。
フィードバックすることが多い内容
一貫性があるか
人によっては
「ガクチカ(発揮した能力)」
「長所」
「就活軸」
の内容がバラバラだったりします。
そうしますと、面接を通して言いたいことが
何なのかわかりにくくなってしまいます。
例えば
・ガクチカ
→インターンの営業業務で目標の数字を達成した。あきらめないことが大事と学んだ。
・長所
→周りを巻き込む力
・就活軸
→人々の生活を支えるインフラに携わることをやりたい。
といった感じですと、
それぞれの内容は素晴らしいですが
繋がりがないため、
話全体がぼやけてしまいます。
面接を通して一貫した話になるよう、
自己分析を深めて
リンクすることを探すと良いでしょう。
上記の例ですと
・ガクチカ
→インターンの営業業務で目標の数字を達成した。先輩社員の力を借りたり・他のインターン生とチームでの目標を一緒に追いかけて目標達成できた。
・長所
→周りを巻き込む力
・就活軸
→周りを巻き込む力を活かして世の中に大きな影響のあることをしたい。多くの人の生活基盤を支えるインフラに携わりたい。
という内容にすれば、
長所が話の中心になり、
ガクチカで長所が発揮され、
仕事をするうえでも長所を活かしたい
という一貫した話になります。
自己分析を行って、一貫する要素を見つけ出して
面接全体を通して一貫性のある話をしましょう。
取組と結果がリンクしているか
たまに、ガクチカで
「取組」の内容と
「結果」が
リンクしていないということがあります。
例えば、上記の悪い例で言いますと、
「インターンの営業業務で目標の数字を達成した。諦めないが大事と学んだ。」
という概要の話ですと、
「諦めないこと」と
「目標の数字を達成」することは、
必ずしもリンクしないと思います。
諦めずに行動をしても、
上手くいかないことは往々にしてあるのです。
諦めずに、
・行動量を増やした
・人に相談して力を借りた
・上手くいっている人のマネをした
など、何かしら実行したことで
結果に繋がっているはずです。
このように、「取組」と「結果」をリンクさせる要因が
入っているか考えてガクチカの構成を作りましょう。
結果がわかりやすいか
結果が「売上目標を達成した」だけでは、
どれくらい凄いものなのか、
面接官に伝わり切らない可能性があります。
「売上目標を達成した」だけよりは、
下記のように、具体的に言えるとわかりやすいです。
・「10人のインターン生の中で唯一、目標の数字を達成できた」や
・「インターン生として初の〇〇という成績を上げた」
意識すべきは、
・定量的な表現
・他者との比較
・組織の過去の生成績との比較
です。
客観的な事実を数字や比較として入れると、
どれくらいの結果を出したかがわかりやすくなります。
ここで大事なのは、「凄いこと自慢すること」でなく
「結果」に導いた「取組」が「他者と差別化できている事」を
面接官に理解してもらうことです。
質問いただくことが多い内容
ガクチカをどこまで話すか/話が長くないか
ガクチカを話していると、
「この話長くないかな?」と
不安になることもあると思います。
話の長さで良く言われることが、
「1分くらいにまとめる」です。
これは、
人が一つの話に集中して聞けるのが
だいたい1分程度だからです。
ただし、1分以内に収めることを意識しすぎて、
話したい内容が伝わらなかったら本末転倒です。
1分以内に収まるように努力することは大事ですが、
「しっかり話さないと、理解されない。」と思うのであれば、
「少し長くなってしまいますが、説明させていただいて宜しいでしょうか」
と一言断りを入れると良いでしょう。
「長くなる」という前提があって聞く話と、
前提が無くて聞く話では、
同じ長さであっても、
後者の方が体感時間は長くなります。
長くなってしまう話を、
聞き手の体感時間を長くさせないために
上記のように一言入れる工夫をしましょう。
他の学生と差別化できているか
ガクチカによっては、
他の学生と被ってしまう可能性があると思います。
それ自体は仕方がないことなので、
差別化を図るために、
「エピソードの具体性を高める」こと
に取組みましょう。
同じガクチカの人でも、
そこから取った行動や、
感じたこと・学んだこと
は人によって違うはずです。
自身が経験した話が、
具体的であるほどオリジナリティが出るのです。
(逆にガクチカが「被らないこと」や「珍しさ」が評価されるならば、
個人スポーツで日本一になった人から採用されることになります。)
ガクチカで話すエピソードの具体性を高めて、
差別化できる内容にブラッシュアップしましょう。
以上、面接対策ガクチカ編でした。
ぜひ取り入れてみてください。
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