面接の一番最初にするのが自己紹介ですが、
正直、僕が就活をしていたときは、
特に重要視していませんでした。
しかし、多くの学生さんの模擬面接をするなかで、
とても重要であることに気付かされました。
何故ならば、企業側からすすと
書類上(ESなど)のプロフィールと
実際に会ってみた学生さんの印象とは
異なることが多いからです。
そして、実際に会った印象は
自己紹介によって大きく影響されます。
ここでは、そんな自己紹介の極意を紹介します。
本記事は以下のような人にオススメです。
・1次面接の通過率が良くない人
・模擬面接からの改善に悩んでいる人
自己紹介に必要な内容を解説していきます。
大前提
自己紹介は面接のダイジェスト版
前提として意識すると良いのが、
自己紹介が面接のダイジェストバージョン
であることです。
どういうことかと言いますと、
自己紹介で話したことの詳細を
面接の主な内容にすべきです。
例えるならば、
面接の内容が、映画の本編だとすると
自己紹介は、映画の予告編です。
映画の予告編の内容と本編の内容が
異なっていたら、観ている側からすると、
頭の中が「?」な状態になると思います。
面接において、
自己紹介の内容と
面接の本編で話す内容が
異なっていると、
面接官の頭の中は
「結局、この人はどういう人なのだろう?」
という「?」状態になってしまします。
自己紹介と面接本編が一致していれば
面接を通して一貫性があり
「この人は〇〇な人だな」
という印象に残りやすくなります。
したがって、
自己紹介が面接内容の
ダイジェスト版となるように
準備をしておくと良いでしょう。
自己紹介が面接のスタートダッシュ
また、自己紹介による掴みの強さが、
面接のスタートダッシュになります。
引き続き映画の例えになりますが、
みなさんも、面白そうな予告編を観たら
好い印象を持って、期待して
映画を観に行くでしょう。
逆に興味を持たなかった予告編を観たら
その映画は観に行かないでしょう。
面接を観る側の面接官も同じです。
印象の好い自己紹介から始まれば
その後の面接も好い印象を持ったまま
話を聞きやすくなります。
すなわち、面接開始時に良いスタートダッシュをきれます。
逆に、印象に残らない自己紹介ですと
その後の面接も印象に残りにくくなる
可能性が高いです。
面接開始の段階の
スタートダッシュを決めるのが
自己紹介なのです。
この後は、
具体的な自己紹介のオススメ構成を説明します。
自己紹介の構成
挨拶
当たり前ですが、とても大事なことで、
挨拶は「元気に」「ハキハキと」しましょう。
また、
「本日はお忙しい中、面接の機会を頂きありがとうございます」
のようなことを言っておくと、
「マナーが良い」
「常識がある」
という第一印象になります。
面接の本質では無いと思いますが、
「マナーや常識」が無い人よりは、有る人の方が
印象が良いのは当たり前です。
繰り返しになり、当たり前ですが
最初から良い印象を与えるために
元気よく挨拶しましょう。
大学、学部、学科
ここはそのまま
「AA大学、BB学部、CC学科より来ました、〇〇と申します。」
と言うだけでOKです。
学生時代に取組んだこと(ガクチカ)
次は学生時代に
「どのような事に取組んだか」です。
何を言っても自由ですが、
ここは面接の中で話す
ガクチカの概要を
端的に言えると良いです。
そして、ガクチカから
自分にはどんな長所があるか
に繋がると、更に良いです。
ガクチカは代表的なもので
下記があげられると思います。
・アルバイト
・サークル
・ゼミ
・インターン
・留学経験
いくつか、ガクチカと長所に繋がる
自己紹介の話し方の例をあげます。
長所:「チャレンジ精神」や「行動力」
自己紹介例:「学生時代にはたくさんのことにチャレンジしたいと思い、
aaのアルバイト、bbへの留学、ccサークルの幹事長に挑戦してきました。」
長所:「リーダー経験」
自己紹介例:「学生時代はDDゼミにおいて〇〇人のゼミのゼミ長を務め、
長所であるリーダーシップを発揮し、チームで□□という成果にしました。」
長所:「目標達成力」
自己紹介例:「学生時代はEEの長期インターンでの営業において、
月間目標の120%の営業成績を出し、
10人のインターン生の中で1番の件数を達成しました。」
といったことを入れると良いでしょう。
大事なのは面接官に長所を印象付けできるように
「ガクチカの概要を長所とリンク」させて一言にまとめて伝える事です。
趣味
「面接モード」と「普段モード」を見せる
他の項目と比べると、重要度は下がりますが
趣味も自己紹介に含めると良いです。
目的は、
他の就活生と差別化をする
ためです。
面接本番では、
「面接モード」の自分で臨む人が多いため、
堅めの印象、真面目過ぎる印象
になってしまいやすいと思います。
選考するうえで、
もちろん能力面は見られますが、
人柄、正確、雰囲気など
「一緒に働く人」という視点でも見られます。
そういった視点の面接官に
他の就活生と差別化して映るようにするには、
「面接モード」の自分だけでなく、
「普段モード」の自分も見せましょう。
「普段モード」も選考の判断材料のひとつ
実際に面接を受けた会社で働くことになった場合、
会社で「面接モード」でいることはほとんど無いです。
(多分、入社1週目くらいでしょう笑)
面接官が、一緒に働く人として見るとき、
「普段モード」が見れると、
会社の雰囲気にマッチするかが判断しやすくなります。
逆に、
会社の雰囲気にマッチするか判断できずに
能力だけを見て内定を出したが
入社して1カ月で
「この会社に合わないので辞めます」
といって退職されたら困ります。
(会社にも働き手にも嬉しくないですよね)
面接官に
「会社の雰囲気へのマッチするか」
の判断材料を見せる意味で
「普段モード」は大事です。
ただし、あまりに「普段モード」過ぎて
「趣味は酒と麻雀です」
という自己紹介をしてしまっては、
印象はヨロシクないです。
(酒も麻雀も良い趣味だと思いますが)
あまり、ありのままに話過ぎても
「常識のない学生」
という風に見えてしまうかもしれないので
いい塩梅で「普段モード」を出せるの内容で、
「趣味は〇〇と△△です。」と簡単に入れると良いです。
意気込み
自己紹介の最後には、
「面接の意気込み」や
「企業への想い」
を伝えると良いです。
面接への意気込み
意気込みは何を言えば良いのか
と思うかもしれませんが、
長所や自己PRを端的に伝えましょう。
例をあげるとすると、以下のようになります。
・「本日は私の △△ という長所を重点的にお伝えしたいと思います。」
特別に凝ったことをしなくて充分です。
意気込みをひと言入れましょう。
企業への想い
面接を受ける企業への想いを伝えましょう。
特になければ省いて良いです。
何を言えば良いかというと、
就活をしている中で、この企業が
「他の企業と違うな」
「こういう点が好いな」
と思ったことを
どんな小さなことでも良いので言えると良いです。
例えば、
御社の△△な点に魅力を感じています。」
・「説明会のときに、御社の社員は□□を大事にしていると伺い
ぜひ、こういう会社で働きたいと思いました。」
といったように、
少しエピソードを交えて言えると良いです。
狙った印象付けをする
僕が就活をしているときは、
上で述べたような意気込みを言うと
「こういう事を言う人は計算高そうだ」とか
「面接の内容で勝負するべきだ」などと思っていましたが、
学生さんと模擬面接をするときに聞くと
「わかりやすくてとても良い!」と考えを改めました。
なぜ、とても良いと思ったかと言うと、
面接官側の立場からすると、
最初に「〇〇な人」、「△△ という長所」
という印象が残ると、
その後の面接も、その印象に沿って聞くようになるからです。
良い意味で、面接官に対して
情報操作が出来るというメリットがあるのです。
また、「〇〇な人」、「△△ という長所」を
1回聞いただけでは
印象に残り難い可能性があります。
しかし、自己紹介→面接の中で繰り返し聞くことで、
印象に残る可能性は高くなります。
より、自分が伝えたいことを印象付ける為に
意気込みに長所や自己PRを織り込んでおきましょう。
その他
以上が基本構成となりますが、
その他に補足として、
面接本番で緊張しやすい人は、
「本日は少し緊張していますが、宜しくお願いします。」
と、緊張していることをしっかり言いましょう。
これも僕が就活中は「計算高い!」と思っていましたが、
少し想像してみてください。
面接官からすると、
緊張しているのか、緊張していないのか、
学生さんの様子を見て、話を聞いただけでは
必ずしもわかる訳ではありません。
もしかしたら自分では緊張しているのに、
面接官からは緊張していないと
見えるかもしれません。
そうしますと、
「緊張していないのに、言葉に詰まっている」
と見えて
「面接の準備をしてきていない」
と見られてしまうかもしれません。
そうなると、それだけで印象が悪いですよね。
緊張はどんな人もするのは当たり前ですし、
本気で入りたい会社の面接だからこそ緊張します。
「緊張している」という事だけで、
面接官からの印象が悪くなる訳ではないので
緊張しやすい人は、
緊張していることを自己紹介の最後に言いましょう。
以上、面接対策の自己紹介編でした。
1つでもお役に立ちそうなものがありましたら、
面接で実践してみてください。
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