専門商社は激務なのか?!転職経験者の現役商社パーソンが実例比較

業界研究
商社といえば「激務」
というイメージを持っている人も
多いと思います。
僕がOB訪問を受けたときに
学生さんから「商社は激務ですか?」
と聞かれることは多いです。
この記事では
他業界から転職して、現在専門商社で働いている
僕の目線から感じる
「専門商社の激務の度合い」
について書いていきます。
この記事をオススメする人
・商社での就職を志望する人
・専門商社の業務理解を深めたい人
・広く業界研究をしたい人

激務とは?

商社が激務か を考える前に、
まずは、
「激務とはどういう状態か」
について考えていきます。

激務の具体的な定義は無いと思いますので、
僕の実際の経験から、他業界と比較して
激務か否かについて考えます。
そのために、
僕自身が過去に働いた会社
「激務だったかなと」思う
実例を挙げていきます。
これらの実例を見て
人によっては
「全然余裕」
と感じたり、逆に
「ハードすぎる」
と感じるかもしれません。
あくまで、
僕の経験を基準とした感想であることを
理解して読んでもらえたらと思います。

実例1:衛生用品メーカー(設計)

まずは物理的な労働時間が多かった例です。

平均残業時間:毎月80時間前後
詳細    :毎日22時まで残業、
月曜だけノー残業デー、
2週に1回のペースで土曜出社(土曜は定時まで)
有給取得  :体調を崩せば取れる
長期休暇  :お盆、年末年始、GWはカレンダー通り
僕が新卒のときの働き方は
こんな感じでした。
当時は「これが当たり前か」
という感覚で激務とは思っていませんでした。
自分より上の世代の方々は
もっと働いているイメージもあったからです。
日々、新しい経験をして充実していた記憶がありますが
振返ってみると自分のキャリアの中で、
この時が最も長時間労働でした。

実例2:半導体メーカー(設計)

次の例は、プレッシャーがかかった時期です。
社会人4年目くらいの頃に
初めて1案件の取りまとめ的な役割を任されました。
当時は半導体関連装置の設計を行っていて
まだ知識面でも経験面でも力不足であり、
右往左往する日々でした。
特に大変だったのが
自分である程度の案件の方針を決め
その進捗管理・予算管理・勤怠管理
を常に最新に整理しておく必要がありました。
と言うのも、何の前触れもなく
上司から
「これってどうなってる?」
「いつまでに出来る予定だっけ?」
「今季予算に対して、実績はどうなっている?」
「今月の残業時価は、誰があと何時間できる?」
etc
といった質問が突然来るのです。
それまでは、
自分の仕事さえやっていれば
何も問題は無かったのですが
この時期は、広い視野で仕事をする経験をしました。
そういう意味で、
案件の主担当としてプレッシャーがかかり、
それまでとは違う意味で激務
だったと思います。
ちなみに、この時期は
残業時間も規制されて、
ほぼ毎日ノー残業でした。
なので、限られた時間の中で働いたので
生産性は高まったと思いますが
常に時間との勝負だったので、
毎日ハードだったと記憶しています。

商社は激務か?

さて、こういった前提を踏まえて
現職の商社の仕事について触れていきます。
結論から言いますと、
前述した2例ほど激務ではない
と思います。
あくまで僕の主観であり、
部署や会社によって業務量も異なるので
全ての商社に当てはまることではありません。
また、僕自身が当時よりも
成長して生産性が高くなったことや
社会全体的にも「働き方改革」が進み
働きやすくなっている、
ということもあると思います。

こういった点を踏まえて
現職の専門商社では以下のような条件で働いています。

平均残業時間:20時間以下
休日    :完全土日祝休み(休日出勤無し)
年末年始・GW・夏休みは有給取得奨励日がセットになり、
1週間近く取れることが多い
出張    :2~3か月に1回、
日帰り~2泊程度(まれに、数カ月に渡る長期出張もあり)
業務以外  :人によってゴルフや野球観戦など、土日・定時後の付き合いは有り、
飲みは忘年会・歓送迎会をやる程度
資格取得のフォロー体制有り
(セミナー参加費の補助、社内のノウハウ共有など)
こういったところを見ると
「激務」というよりは
「働きやすい」
感じています。
以上、僕の経験から感じる
専門商社の激務度合いでした。
商社を志望する人に
参考になればと思います。

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