僕が学生さんから
OB訪問を受ける際に
よく聞かれることの一つが
「商社の泥臭さ」です。
僕は転職して今の専門商社に入ったのですが
前職で半導体装置の開発や、
プラント設計などをやってきました。
業界も職種も変えて専門商社で働いていますが、
そんな僕の目線で見たとき、
「商社の仕事だから泥臭い」と感じたことは
今のところありません。
これは、
「商社の仕事は泥臭くない」
という意味ではありません。
どんな仕事も泥臭い場面はあり
どんな仕事も大変である
というのが、
僕が働いてきて感じる事です。
この記事では、
「色んな業界における泥臭さ」
「商社での泥臭さ」
について書いていきます。
この記事をオススメする方
- これから就職活動を始める方
- 商社に興味がある方
- 商社の泥臭さのイメージを付けたい方

色んな業界における泥臭い仕事
上記で述べたように
商社によらず、
どんな職業でも泥臭い例はあります。
僕の知る範囲で、
泥臭いと感じる仕事の例を挙げていきます。
①個人向け不動産営業
個人向けの不動産販売の営業をしている方は
アンケートなどを使って
駅前で道ゆく人に声をかけている場面を
見かけることがあります。
(最近はあまり見かけないかもしれませんが)
おそらく、そこから関係性を構築し、
ニーズを掴んでいき、
ニーズのある方とは契約に至るのかなと思います。
こういった、0→1で新規の顧客を作っていく仕事は
本当に泥臭いと思いますし
かなり営業マンとしての実力がつく仕事だと思います。
BtoBのビジネスがメインとなる
商社には無い泥臭さだと思います。
②システムエンジニア
僕が前職で設計をしていたときに
装置のシステムを設計する
エンジニアの方々がいました。
所謂、システムエンジニアと言われる職種ですが
その方々の仕事の話を聞いていると、
デバッグというバグを探す作業は
どこにバグがあるかわからないプログラムの中から
バグを見つけ出して改善するという
途方もない作業と聞いたことがあります。
時には夜中遅くまでかかり、
とても泥臭く、時間のかかる作業かと思います。
商社のにおける泥臭い仕事
上記のように、泥臭い仕事は世の中に沢山あるので
商社が特別泥臭いとは僕は思っていません。
では、なぜ泥臭いと言われるのか?
おそらく、派手なイメージのある商社ですが
実際に働いてみると
地味な仕事や泥臭い事があり
イメージとのギャップから泥臭さが目立つのかと思います。
どんな仕事にも泥臭さがあるように
商社には商社の泥臭さがあると思います。
ここでは、僕が実務を通して感じた
商社なりの泥臭さを紹介します。
①調整役としての働き
企業と企業の間に入り
ビジネスの商流をつくる仕事なので
お客さんの希望に沿うように
調整を行うことが多くあります。
特に金額面での調整で、
価格を抑えられないか相談する場面もあります。
「価格を抑えられないか」などと相談して
上手くいくのだろうか、、、?
取引自体が取りやめになったりしないだろうか、、、?
など考えてドキドキします。
これは、どれだけ論理的に説明し理解を得られるかや、
日ごろからWIN-WINな関係を築けているか
が試される場面であり、
商社パーソンとしての力量が問われる仕事だと思います。
また、発電事業で売電を行い
FIT制度(固定価格買取制度)を申請する際は
発電事業を行う場所の近隣の住民の方に
説明会を行う必要があります。
(FIT制度の説明は長くなるので省略します。)
事業を行う為に、
地域住民の方々に理解をしていただくことは
とても大事なことであるので、
先ほど述べたように、
納得していただける論理的な説明や
WIN-WINな関係構築がとても大事になります。
②現地調査
事業を始める前にクライアントの方と
現地調査に出ることもあります。
現地を知らずして、事業を行う事や
他の企業さんを巻き込んでいくことは不可能です。
また、事業全体を俯瞰して見る事や
全体像を把握するために現地調査は必須です。
実際に僕は、地方の山の中を
草をかき分けて調査に行った事があります。
本当に道無き道を1日歩くのは
体力的にもかなりタフな経験でした。
まとめ
以上が僕が商社に入って
泥臭いと感じた経験です。
ここで挙げている以上に
泥臭い仕事をしている商社パーソンもいると思います。
また、商社以外の職業も、
あくまで泥臭い側面の一部を例に挙げているので
ここで例に挙げた職業が全て泥臭い訳でも無いと思います。
もちろん、商社と商社以外を比較して
どちらの方が泥臭いとか、
どちらの方が大変だ、
どちらの方が難しい、
という気は全くありません。
ここで僕がお伝えしたいのは
商社だけが泥臭い訳ではなく
どんな仕事にも泥臭さがあり、
商社には商社の泥臭さがある
ということを理解していただけだらと思います。


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